税制改正

相続の主な改正

民法改正

相続税の改正に関しては下記のバナーから法務省の説明にアクセス可能です。

相続に関するルールが大きく変わります

40年ぶりとなる、大幅な民法改正が行われました。

平成29年11月2日
平成29年12月15日更新
平成30年  3月23日更新
平成30年  5月10日更新(改正事項別の説明資料のファイルを掲載しました。保証及び消費貸借に関する説明資料を修正し,債務引受及び寄託に関する説明資料を新しく追加しました。)

平成31年  3月27日更新(
「民法の一部を改正する法律の概要」の欄に経過措置に関する説明資料を新しく追加しました。「ポスター・パンフレット」の欄に「事件や事故に遭われた方へ」,「賃貸借契約に関するルールの見直し」及び「売買,消費貸借,定型約款などに関するルールの見直し」を新しく追加しました。)

令和元年  6月5日更新  (経過措置に関する説明資料を修正しました。)

法務省民事局
令和元年12月27日更新 (「ポスター・パンフレット」の欄にマンガ「桃太郎と学ぶ民法(債権法)改正後のルール」を新しく追加しました。)

  平成29年5月26日,民法の一部を改正する法律(平成29年法律第44号)が成立しました(同年6月2日公布)。

引用元 法務省ウェブサイト:http://www.moj.go.jp/MINJI/minji06_001070000.html

税制改正

当サポートセンターでは相続税が発生する方の申告はもちろん、各種特例を使用した際の申告のサポートもいたしております。

これまで、相続税の課税割合は、全国的には相続発生件数の4.2%強と少なく、一部の富裕層のみが申告する、いわゆる「贅沢税」的な色合いが強いものでした。

しかしながら、2015年1月1日より適用されました「2015年度税制改正」によって、基礎控除の引き下げや相続税の最高税率のアップ等が盛り込まれ、施行後は広く一般の家庭でも相続税が発生する可能性が高くなりました。

特に東京都23区内の場合は、不動産価格が高いため、ご自宅と預金・株式を保有でしている程度でも、相続税申告の課税対象者となる可能性が高く、都内での課税対象割合は10%を超えるとも予想されています。

そこで、税制改正が施行され、相続税がかかることがわかってから慌てないためにも、相続税の仕組みを理解して、1日も早く相続税対策を行って行きましょう。

※「2015年度税制改正」は2015年1月1日以降適用されております。

「2015年度税制改正」の要点

1)基礎控除の大幅な引き下げ
  3,000万円+600万円×法定相続人の数
(2)相続税の税率構造が8段階に増え、最高税率もアップ
  現行6段階の税率構造が8段階に増え
  最高税率も現行50%から55%にアップ

税制改正について〜2015年度税制改正のポイント〜

それでは、2015年1月1日より適用された「2015年度税制改正」に基づいて、主なものを挙げました。そのポイントを確認いたしましょう。

尚、実際の相続税発生可能性等につきましては、必ず専門家に確認下さいますようお願いいたします。

1.相続税の基礎控除の縮小

 改正前現行法
定額控除部分 5,000万円 3,000万円
比例控除部分 法定相続人1人あたり1,000万円 法定相続人1人あたり600万円

2. 相続税の税率構造の増加と最高税率のアップ

改正前現行法
 金額区分 税率 金額区分 税率
 1,000万円以下の金額 10% 1,000万円以下の金額10% 
 3,000万円以下の金額 15% 3,000万円以下の金額15% 
 5,000万円以下の金額 20% 5,000万円以下の金額20% 
 1億円以下の金額 30% 1億円以下の金額30% 
 3億円以下の金額 40% 2億円以下の金額40% 
 -  3億円以下の金額45% 
 3億円超の金額 50% 6億円以下の金額50% 
 -  6億円超の金額55% 

3.20歳以上の者が直系尊属からの贈与を受けた場合の軽減税率の新設

20歳以上の者が直系尊属からの贈与を受けた場合の税率早見表

 基礎控除及び配偶者控除後の受贈財産額税率 控除額 
  200万円以下の金額10%- 
  200万円超400万円以下の金額15%10万円 
  400万円超600万円以下の金額20%30万円 
  600万円超1,000万円以下の金額30%90万円 
 1,000万円超1,500万円以下の金額40%190万円 
 1,500万円超3,000万円以下の金額45%265万円 
 3,000万円超4,500万円以下の金額50%415万円 
 4,500万円超55%640万円 

4.未成年者控除及び障害者控除の引き上げ

(1)未成年者控除

改正前現行法
 20歳までの1年につき6万円  20歳までの1年につき10万円

(2)障害者控除

改正前現行法
 85歳までの1年につき6万円
(特別障害者については12万円)
85歳までの1年につき10万円
(特別障害者については20万円

5.相続時精算課税制度の年齢制限の引き下げ

相続時精算課税の受贈者の年齢引き下げと受贈者の範囲の拡大

改正前現行法
 贈与者:65歳以上の親
 受贈者:20歳以上の
(既に子が亡くなっていて推定相続人になっている孫を含む)
 贈与者:60歳以上の親
 受贈者:20歳以上の子及び孫

6.孫への教育資金の贈与の非課税制度の新設

新設
孫に教育資金を贈与する際、孫一人あたり1,500万円までを非課税とする制度が新設されました。

注意1.2013年4月-2015年12月までの限定措置ですが、2021年3月31日まで延長する見込みです。
(今後も延長の期限が変更となる場合がございます。)
注意2.贈与税は非課税でも「贈与申告」は必要ですので、忘れずに申告をして下さい。
注意3.教育資金贈与のためには、教育資金贈与のための専用口座が必要となります。

以上、基礎控除の引き下げ等により、広く一般の家庭でも相続税が発生する可能性が高くなりましたので、早めにご自分の相続税発生可能性を把握することをお勧めします。